頭痛のタイプを知って、適切な解消法を見つけよう
頭痛には主に2つのタイプがあります。この2つのタイプそれぞれでケアの仕方も異なってきます。まずはこの2つのタイプをご紹介しますのであなたの症状をチェックしてみてください。
片頭痛の症状
頭の片側、左側か右側のどちらかが痛くなる、両方痛い事もあります。脈動性でズキズキと脈に合わせて痛みが強くなり閃輝暗点と言う頭痛が起きる前にチカチカ眩しく光る事がある。いわゆる片頭痛になる前兆です。
例えば、朝起きたらなんか外が暗い「今日は夕方から雨らしいよ~」こんなシチュエーションよくありますが、このパターンの場合、お昼ご飯を食べた1時位からなんか調子悪くなってきます。雨も本降り、ザーザー降ると意外と大丈夫で梅雨の時みたいにじめじめした天気は最悪と言ってもいいいほど。ツラいのが吐き気、片頭痛がひどくなると吐き気が起きて実際に吐いてしまいます。
お酒の飲み過ぎや悪い物を食べた時に気分が悪くなると吐いてしまうと後がスッキリ楽になりますね。でも、片頭痛の場合はそれがない。ただ、ひたすら胃液だけ吐いてる状態で全然楽にならないと言ってもいい状態になります。
一般的に片頭痛の発作は月に数回か年に数回ですが毎日ある方が増えてきています。
実際、毎日片頭痛の発作が起きるという患者さんは約90%です。恐ろしい数字です。これだけ片頭痛が増えてきているのはスマホの影響は否めないでしょう。
頭痛薬も効きにくい傾向があります。
この頭痛が多い年齢は思春期から40代です。
緊張型頭痛の症状
頭全体、特に後頭部(頭の後ろ)締め付けられるような鈍痛。ドーンと重くて痛い。首も固まってて動かしにくい。
一週間のうちほぼ毎日起きる。時間は30分くらいで治まる事もあるが朝から寝るまでずーっと痛い事もある。
痛いと言うより重い感じ。首のコリ、肩コリ、肩甲骨のコリ、特に肩甲骨に関しては右利きの方は右の肩甲骨がまるで鉄板、クルマのタイヤ、硬質ゴムのように固く凝ってしまっている。
めまいも出やすくとにかくカラダが疲れる、鎧を着たようなだるさを伴います。お風呂に入ると筋肉が緩んで楽になりますが朝起きたらまた頭の後ろが重い。一日のうち、特に明け方と夕方が痛む。
この頭痛が多い年齢は30歳以降ですがIT化の影響か20代も増えてきています。
片頭痛の原因
病院の検査で異状がない場合、首の筋肉のコリ、つまり血行不良が大きく影響します。天気も影響大の患者さんがほとんどです。
なぜ、天気に左右されるのかと言いますと、まず気圧の変化ですね。雨で気圧が低下してくると頭蓋骨の中の圧力が変化して血管が収縮し、その後血管が拡張する際、血管の周りにある神経を刺激して片頭痛を引き起こします。
気圧によって頭痛が起きるのは医学的には特定されてませんが当院で片頭痛を抱える患者さんが決まって天気が悪い日に発症して、しかも私自身も体験してますのでやはり因果関係はあるのではないでしょうか。
次に、片頭痛の痛む箇所です。頭の両側が痛い事もありますが頭の左側のみ、右側のみが多いです。そのため、首の片側だけこっている、肩、肩甲骨も片側のコリがひどいパターンが一般的です。
首の痛み、それも首を少し動かしただけで激痛が走る患者さんが多く片頭痛は首から相当負担がかかっている可能性があります。
緊張型頭痛の原因
病院の検査で異状がない場合、筋肉の持続的収縮が原因で一番ウエイトを占めるのは首の筋肉のコリです。スマホの影響は否めません。なぜなら緊張型頭痛は首が前に傾いて首そのものの筋肉が固まってしまっているのが原因。
そうなると手のひらにのせて操作するスマホは首を前にを倒す時間が多いため緊張型頭痛になりやすいです。ガラケーは操作してる時、スマホに比べそれほど下を見ません。
通勤電車などで乗客の多くがスマホに夢中になっていますね。スマホを夢中で操作している方を見ると頭痛にならないかと心配です。
好発年齢は30歳以降ですが昨今のスマホの普及により若年齢化していて20代前半でも多く見られます。産後の子育てママも多いですね。育児におけるおんぶに抱っこ、家事で相当首に負担がかかっています。
お仕事されてる産後のお母さんだと朝から仕事、夕方は保育園のお迎えに行ってから今度は育児に家事。子供が小さいうちは授乳もありますし。
この授乳の時、どうしても首が前に傾いてしまいます。それによって首を痛めてしまってるのも大きな原因です。このようなよくあるタイプの頭痛、頭が重い感じは頭蓋骨の中、つまり脳に障害があるのではないかと不安になりますが実際には頭蓋骨の外側で痛みが出ます。
この外側の組織が原因で発症する頭痛は痛みの強弱など個人差はありますが安心できるタイプの頭痛です。
この様な症状がある方はさらに注意が必要です。
- 突然激しい痛みが起こる
- 早朝に起こる頭痛
- 体のマヒ、物が二重に見える、けいれんを伴う頭痛
- 一ヵ月以内にだんだん痛みがひどくなる
- 発熱を伴う頭痛
などは脳腫瘍や脳の血管の病気で命に関わるような疾患の可能性もありますのでご心配の方は病院の受診をおすすめします。
「血流」と「血管」の違い
血管は「ホース」。血流はその中を流れる「水」をイメージしてください。
この事からも分かるように人の体は温めると血管は広がり、冷やすと血管は狭くなります。
人の体温は血液の温度が大きく関係しています。
例えば足湯。足の血管は細いので血流も悪くなりがちです。そして血液が足に留まりやすくもなります。ご存じの通りむくみは足に出やすいですよね。
足湯をする事で、これらの血管を広げます、そうすると、体の全体の血流が良くなって頭痛が緩和されます。
また、寒い時の手袋も有効です。意外と活用されていないのが夏場のストールです。首に直接クーラーが当ると頭痛が出やすくなります。良かったら巻いてみて下さい。
自宅で出来るケアの方法として50度位に温めたタオルを目や首にあてる方法もあります。
タオルが冷めるまで当てておくと良いですよ。
冷やす事も効果的
血流が良くなりすぎている場合に頭痛が出てしまう場合もあります。
血管は広がったり、狭くなったりします。血流が良すぎると血管は広がります。その影響で血管の近くを通っている神経や、周りの筋肉を圧迫してしまうので頭痛がおきてしまいます。
自宅でできるケアはビニール袋に入れた氷水をタオルやハンカチで覆います。それを首や目に当ててみてください。
時間は10分~15分位で大丈夫です。冷やし過ぎは逆効果の場合もあるので気をつけてください。
食べ物による対処法
最も有名なのはコーヒー等に含まれる「カフェイン」を取りこむ事です。
「カフェイン」には血管を広げる作用があります。
コーヒーを飲む事で血流が良くなって頭痛が緩和する事があるのです。ここで注意点です。コーヒー等で頭痛が緩和される頭痛のタイプは「片頭痛」の場合です。
先程のチェックで片頭痛も緊張型頭痛も両方に当てはまった方はカフェインを意識的に取る事は控えていたほうがいいです。
片頭痛の方は、コーヒーを飲むタイミングは頭痛が出てから飲むのが最も効果的です。
飲む量は、気分が悪くならない程度に控えて下さい。平均的に一日2杯から10杯位がいいです
ここまででまだ実戦していない事があったらまず実践してみてください。
ここまでの話は私が今まで院長として働いていた時に頭痛で悩んでいる多くの方を治療してきた中で、体験し実践してきた事です。
一言で頭痛といっても患者さんそれぞれで原因は様々です。よって治療方法も当然異なってきます。
筋肉が原因の場合、骨格のズレが原因の場合、ストレスや生活スタイルが原因の場合など様々です。
ですので、その原因によって自宅での患者さん自身のケアの仕方も様々なのです。
自宅でできる簡単な体操
- 適度な睡眠をとる
- 適度な運動を行う
まずこの二つはよく言われている事ですよね。
以外に出来ていない事がこれです。
・長時間同じ姿勢を取らない
デスクワークの方や長時間運転する方は仕事の関係で同じ姿勢が多いです。
1時間置き位に少し歩いてみたり、首を回したりできれば効果的です。
出来ることであれば少し歩いたりして体全体の血流を良くしてあげた方より効果的です。
3分でできる簡単な運動
- 首をゆっくり回す。
- 上下左右に首を傾けてそれぞれ5秒位傾ける
などの運動をしてみるのも効果的かもしれません。
ただし、必要以上に運動をしたり、間違った方法で行ってしまうと逆に首を痛めてしまってもっと血流が悪くなる事もあるのでご注意ください。
少しでも早く頭痛を取り除きたい方はご相談下さい。